＊カップルキャンプ成長記＊

2016年4月1〜3日
西伊豆『オートキャンプ銀河』

毎年恒例のこの時期はお花見キャンプになりますが、
今年は運良く桜満開となりました！

がしかし、、、、
この夜は飛んでもない恐怖体験が夫婦2人を待っているのでした。。。

（ちょっとハードル上げ過ぎか！？笑）



予約をしたのは前日の木曜日。
金曜からの宿泊だからすんなり取れました。

朝7時に出発、東名、第2東名、伊豆縦貫道を乗り継いで西伊豆の海岸線をひた走る。

松崎のスーパー「AOKI」で買い出しをして11時半頃キャンプ場に到着しました。

AOKIさん、近くにライバル店が無いせいか少々お高い。

数百円台のワインが見当たりません。
ウチでは家飲みのワインに1000円以上の物は買いません。
だって味の違いが分からないからww

仕方ないので1200円くらいの“高い”ワインを買いました(笑)

＊　＊　＊　＊　＊


ひたすら山道を登ります。

舗装路ですが、対向車が来たらすれ違えないくらいの山道です。

結構登ります…

まだ登るのか？ と不安になってきた頃ようやく到着。

管理人さんが小屋から出て『こっちだよ〜』と手招きしてくれてます。


大人2人と名物の五右衛門風呂、薪1束をまとめてお支払い。
オフシーズンの割引をしてくれました。（嬉しい！）



ここで衝撃の事実が判明！

この日は金曜で他に宿泊客はいなく、このまま誰も飛び込みのお客さんが来なければ今夜はウチら二人だけと。

しかも管理人さんは夕方6時頃には下山してしまうと。

管理人さん、

『何かあったらココに電話してください』
『携帯が繋がらなかったらこの電話を使ってください』
『私の携帯番号を教えておきます』

等々、これでもかと不安を和らげる御言葉をかけてくれるんですが、それが逆に怖い(笑)

結局その日は誰も来なくて、この山に今夜はウチら二人っきり・・・

若いカップルだったらきっとテンションMAXだったことでしょう…（ﾆﾔﾘ


＊　＊　＊　＊　＊


天気は小雨模様。

予報ではこの週末は曇りと雨が交互に来る感じで晴れ間は期待できなそうです。



貸し切り状態の広大なキャンプ場。

この位の規模のエリアが数段、階段状に続いています。

最上段の高台は電源リールが届かないそうで、
夏には電源なしで・満点の『銀河』が見られるのでしょう＾＾


サイトは選び放題なんだけど、こういう時、人は人の近くにいたがるもんです。

管理棟のすぐ上にテント張りました。(チキンですなw)



それにしてもガラガラですね〜
サイトのすぐ後ろに電源と水道があって便利です。

雨が強くなる前にチャチャっとタシーク設営。
今回も嫁さんお気に入りの“お座敷スタイル”＾＾



ホットカーペットとフジカちゃんで寒さ対策はOKです。


＊　＊　＊　＊　＊


天気もイマイチだったので今日は早々にお籠もり決定。

自宅から仕込んできたピザを焼きます。



うん、ウマイ！

ビールを飲んで、スモーカーを準備。



テントの中はモクモクですが、
イイ感じでまったりとした時間が流れていきました…（この頃までは…）




＊　＊　＊　＊　＊


こちらのキャンプ場はsoftbankは圏外なので、iPhoneが使えません。

こんな山の中で完全に情報隔離。

そんなことはほんの少し前まで当たり前だったんですがね。。。

ちなみにdocomoのガラケーはアンテナ3本たってましたよ。


やることもなく、まったりのんびり夫婦トークw

最近はまっている海外ドラマ『ウォーキングデッド』に影響されて買ったサバイバルナイフを眺めながら、海外ドラマ談義に花を咲かせたりしました。

こいつがあればウォーカーが来ても安心！(笑)





外はだんだんと雨・風が強まっています、、、


＊　＊　＊　＊　＊


ほどなく五右衛門風呂の約束時間になり、行ってみてびっくり！

キレイに整備・清掃が行き届き、ほんっっっっとに気持ちいい！！


※Photo : オートキャンプ銀河公式ホームページより



普段はキャンプ場のお風呂よりも近場の立ち寄り温泉がいいと言う嫁も、これには相当気に入った様子で、

『マキのお風呂初めて〜』とか

『やっぱマキのお風呂は芯から温まるね〜』とか言ってます。

マキだからなのかどうかは僕にはわかりませんが、温泉でも似たようなことを言っていたような気が…ww


＊　＊　＊　＊　＊


夕方から吹き始めた強風がテントを揺らし始め、大きくひしゃげたテントが中にあるランタンスタンドを倒し、ランタンが落下。

外に出てしばらく様子を見る。

何かあってからでは遅いので、全てのガイロープをしっかり打ち込むことに。

幸いここの地面は超固いので、ソリステを奥まで打ち込むと、ちょっとやそっとじゃ抜けなくなります。


カン、カン、カン、カン、、、

ペグを打ち込む音を聞いて管理人のお姉さんがやって来ます。

『もうこんな天気だし、もし良ければコテージに移動してください』と有り難いご提案をしてくださり、下山して行きました。。

とても嬉しいのですが、今からコテージに移動しても夜中に強風が吹き荒れたらテントのことが気になって眠れないだろうし、なんとかここで一晩を明かすことを決意！



張り縄のお陰でとりあえずテント内は落ち着いて、
夕食のガーリックシュリンプを料理。



ご飯がもっちりと炊けて、ガーリックソースと絡んでとても美味でした。


夕食も終わり、amazon videoからダウンロードしておいた映画を見ます。




『愛する人』

養子や代理母をテーマにしたちょっとヘビーなお話しなんだけど、
外の様子が気になってちっとも頭に入ってこない。


さっきより強風の波が間隔を狭めてやってきます。



ﾋﾞｭｰ　ﾋﾞｭｰ　

ｺﾞｫｫｫーー

地鳴りのように
山の向こう側から回りこむ恐ろしい風の音。


ﾊﾞﾁﾊﾞﾁ　ﾊﾞﾁﾊﾞﾁ

ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ　ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

折れた枝がテントに当たる、

タシークのスカートが狂ったように旗めいています。



その時、テントの中から透けて見える車のヘッドライトがこちらへ近づいてくる！！


おいおいマジかよ！

管理人さんはずいぶん前に帰って行ったし、

嵐の中、こんな時間に来るキャンパーもいないだろうし、

こりゃ地元のヤンキーが襲いにきたんじゃなかろうか？！


早速あのサバイバルナイフを握りしめ外に出る僕！



とそこに現れたのは、、、





オーナーのおっちゃんでした！！（ﾎｯ）



こんな嵐の中で2人きりの僕らを心配してわざわざ来てくれたようで、

『もう無理しないでコテージに移動しなよ。カギ空けて電気付けておくからさ』


ありがとうございます！

本当に無理ならそうさせて頂きます！！

なんて有り難いのでしょう。

心細い僕らを勇気づけてくれました。


でもマジで襲われるかと思ってビビッたわｗｗ




その後、雨になり、雨が止むと強風が吹き荒れる。

シュラフに入ってからも、ウトウトし始めると強風で目が覚めるの繰り返しでろくに眠れず。

嫁も同じ状態だったみたいで、夜中の2時頃二人で起きて、映画をもう一本鑑賞し、朝を迎えました。


＊　＊　＊　＊　＊


朝早く、昨晩のオーナーさんが早速様子を見に来てくれました。

コテージに移動しなかったことに驚き、

『今日も夕方まで強風らしいし、こっちも心配しちゃうから移動してよ』

という御言葉に、僕らも素直に従いました。


すべての道具を撤収し、ついにコテージに移動です。



外はすっかり風も止み、時折陽も差して天気はもう大丈夫そうですが、今回ばかりは心が打ちのめされそうになったので、コテージで安心を買いましたw

オーナーさん有り難うございます！


＊　＊　＊　＊　＊


2日目は西伊豆を観光。



堂ヶ島の『加山雄三ミュージアム』、、、は素通りして、

観光船に乗りました。



西伊豆は若い頃からもう何十回と通ってますが、堂ヶ島に車を止めたのは初めて。

こんな岩の間を観光船がすり抜けたり、



こんなキレイな海の色の洞窟が見れたり、、、



本来ならこの洞窟の中に船ごと入るんだそうですが、数日前に落盤があって現在は外から見るだけでした。


松崎には川沿いに桜並木が続いています。

七分咲きくらいでしょうか？

小川と桜、菜の花のコラボが春らしくて素晴らしい！




＊　＊　＊　＊　＊


キャンプ場に戻り、また五右衛門風呂を頂きます。

この日も結局僕らの他にもう一組だけだったようで、お風呂の時間も贅沢に使わせて頂きました。


雨・風もなくまったりです。



夕食は焼き鳥、みりん干しを炭火でﾔｷﾔｷ。






焚き火を楽しんだ後、夜半過ぎにまた雨が降り出しました。




＊　＊　＊　＊　＊


3日目。

雨です。


コテージに移動してからは天気が回復していたので、あまり意味がなかったかな？ とも思いましたが、幸い？ 雨が降ってくれて雨撤収の憂き目に遭わず済んだので結果オーライです＾＾



最初コテージに移動した時、嫁はテントの方が良かったかなと言っていましたが、その後すっかりこのコテージが気に入ったみたいで、

『たまにはこういうコテージで雨の中しっぽりするのもいいもんだね』

な〜〜んて言ってましたよ(笑)


＊　＊　＊　＊　＊


帰りはお馴染みの『恋人岬』で鐘を鳴らし、

『いちごプラザ』でいちご大福を買って帰りました。






長い長い3日間。

こんなに雨に祟られたキャンプも久しぶりでしたが、とっても親切な管理人のお姉さんや気さくなオーナーさんの人情に触れて、素晴らしいキャンプの思い出となりました！

恐るべしオートキャンプ銀河の実力！

GWや夏休みには隅々まで満サイトになるとのお話し、今回のガラガラ状態からは中々想像できませんが、きっとリピーターが多いのでしょう。



当ブログのタイトルは『カップルキャンプ成長記』

孤独な嵐の夜は、僕たちを確実に成長させてくれました。




（おしまい）